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​About

salon de JOSHIBI 企画について 

Ars longa, vita brevis  - いのち短し 技長し  

2019年5月、洋画家 三岸節子氏のアトリエでのクラフトフェアを開催いたしました。salon de migishi atelierと銘打ったフェアで改めて感じた女子美生のパワー。三岸アトリエを飛び出して、様々な場所で描き続けた節子氏のように、私たちのフェアも場所やメンバーを変え継続していくことを決めました。
salon de JOSHIBI は彫刻家 荒木美由・日本画家 髙山真衣の企画チームをさしていますが、将来的には「salon de」が卒業生の誰もが使える名称とムーブメントとなれば幸いです。

女子美術大学付属から大学で学んだ出展者を募り、女性の生きる道について考えるひとつのきっかけになるようなフェアにしていきたいと考えています。また卒業してから繋がりが切れてしまっても、女子美というキーワードでまた新たな繋がりができることを期待する移動型のフェアです。
 

 

※ 企画させていただける様々なスペースを募集しております。Contactからぜひご連絡ください。

※salon de 企画収益の1部を三岸アトリエに寄付致します。

2019 サロン・ド・三岸アトリエについて 

洋画家 三岸節子・三岸好太郎夫妻のアトリエを多くの方に知っていただき、歴史あるバウハウス建築である三岸アトリエの保存活動に貢献したいとの想いからクラフトフェアを企画致しました。

今回は、女子美術大学を卒業された大先輩である節子氏に因み「女子美」に由縁のあるアーティストに集まっていただきました。

開催時期の5月末は、アトリエの中庭に節子氏の愛した薔薇が咲きます。お客様には、作家こだわりの作品と四季を同時に楽しんでいただける機会になれば幸いです。

皆様のご来場、心よりお待ちしております。

アトリエM 

今日、古い建物が取り壊されるといニュースに接することが多いが、再生される事例も増え続けている。

国の登録有形文化財「三岸アトリエ」(東京都中野区・鷺宮)は、 画家 三岸好太郎・節子夫妻のアトリエとして 1934 年に建てられた。このアトリエは好太郎がデザインし、ドイツに留学しバウハウス(注1)で学んだ山脇巌が設計した。 戦前の日本でバウハウス様式を取り入れた建築は、とても珍しいことであり、さらにその建造物がアトリエとして、美術作品を生む空間として用いられていたことは、 私たち現代美術作家としてもとても感慨深い物がある。

 

企画について 

白を貴重とした壁と大きなガラス張りの窓、吹き抜けの高い天井が特徴であるアトリエM。独特の空気感漂う空間を使い、展示会というひとつの大きな作品ができないかと考えた。

 

三岸節子氏は、まだ女性が職業 画家として活躍することは厳しい時代、女流画家協会の創立発起人の1人として参加するなど、画壇における女性の地位向上に尽力したことでも功績を残した。現在、女性が活躍するということ自体認められる時代となっているが、画家が職業として認められるにはとても厳しい時代である。メディアの発達と共に娯楽に溢れた現代日本社会において、美術というものへの認知度は一部の人たちを除くと低下している。その低迷期の中で私たち作家は生き抜いて行かなければならず、その点、 今も昔も変わらない厳しい時代である。美術がもっと現代社会において必要とされるためには、人々の生活空間に入り込み認知される必要がある。作品を生活空間に設置するためには、絵画の場合は壁面、立体作品の場合はそれなりの広さの空間が求められるのだが、アトリエMはバウハウス様式を用いていることにより、自由に扱える壁面と広々とした空間を持ち合わせており、作品を引き立ててくれる。生活空間における美術の在り方を再認識する空間にふさわしく感じた。都心の美術館や画廊が集まるような場所ではなく、都心の簡素な住宅地の中に佇んでいることから、美術に慣れ親しんでいる人たちだけでなく、普段馴染みのない人たちにも美術と接することのできる機会を与えてくれる。身近な空間から、美術への認知度を上げていくことが、作家が 職業として成り立っていくことに繋がるのではないだろうか。そういった想いから、サロン・ド・三岸アトリエを企画に至った。

企画 : 荒木美由・髙山真衣

※注1)バウハウスとは、第一次世界大戦後にドイツ中部の街ワイマール共和国に設立された、美術学校の ことである。1919年から 1933 年の 14 年間、そこでは工芸、写真、デザイン、美術、建築など総合 的な教育を行っていた。その歴史は短いながらその功績は大きく、モダンデザインの基礎を作り、 今もなお世界中の建築やデザインなど、さまざまな分野に多大な影響を及ぼしている。

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